
北北東の風が強まり、海面がざわつく金曜日の朝。

波のサイズはムネカタ。

海水温度はまだ少し冷たく、薄手のブーツをお勧めします。

干潮の時間は潮が多く引き、春の訪れを感じます。
明日の朝と夕方はオフショアの予報が出ています。


2013年ASPツアー初戦を優勝した41歳のケリースレーター。
使用したボードはフレッドラブルの 5’9 x 18 1/4 x 2 1/4 。
このモデルに関してはもうご説明の必要がないと思いますが、多くのプロ選手から一般の方まで世界中で人気のあるモデルです。
昨年からフレッドラブルを頻繁に使い優勝をしてるケリースレーターですが、オーストラリアのコンテストが終了してアメリカに戻ると、次なる彼自身のモデル開発を始めるとスコットが言っていました。

ゴールドコーストのExpression Sessionで使っていたのは、ウイアードリッパ―の5'6"。

このモデルもデーン、ジョディー、など多くの選手にとって、波の小さいコンディションにはお気に入りのモデルの様です。

ウイアードリッパ―は昨年末に試乗していますが、パワーの無い小波でも十分にパフォーマンスできた記憶があります。
少しフラットデッキに近いので安定感があり、ウイングからテールにかけて薄くなっているので、パワーの無い波でもテールをねじりこんで行けます。
日本のアベレージ的なサイズコシハラ~ムネカタのコンディションで活躍してくれるので、メインボードとしても問題はなく、小波用ボードをお考えの方や、すでにネックビアードを乗り込んでいて、乗り換えをお考えの方にもおすすめです。
昨年の3月に本社に行ったときからテストを繰り返していたので、現在ツアー選手も使い、販売されているのは完成度が高いのがわかります。

今回もボードの解説をしてくれたのはエレン、彼が持っているのはニューフライヤー。
多くあるCI社のモデルの中で、昔から存在して現在もアップデイトされているのはこのフライヤーだけになっていることから、このモデルの長年の安定した人気と幅広いサーファーに対応できるタイプというのが伝わってきます。

テイラーノックスがオーダーしているニューフライヤーは5'11"センター厚は2 1/2"。

現在スタンダードボードを選択する場合は、自分の身長とほぼ同じレングスがおすすめとされているので、ニューフライヤーはそこから3~4インチ短い選択がおすすめになります。
ベンチュラのムネサイズでこのモデルの5'7"を使いましたが、とてもフィーリングが良く気に入ってしまいました。
ボトムはシングル~ダブルコンケーブになり、テールはレールよりストリンガーが高くなるスパイラルVEEが装備されています。
以前のフライヤーよりもフロントフィンが少し前にあり、ウイングの入り始めと微妙なバランス関係になっています。
さらにこのニューフライヤーにはTWOステージロッカーというボトム形状が取り入れられていて、このロッカーはウイアードリッパ―やフレッドラブルにも使われ、センターから下にストレートな部分が2か所あるロッカーシステムになっているのが加速とドライブをさらに高めている元となっています。
コシ前後の波ならウイアードリッパ―の方が有利ですが、日本のアベレージ的なコンディションで1本を持つなら、このニューフライヤーは活躍してくれそうです。
大きいサイズも使いたい方は1インチ長く、テールはスワローを選択されるのがおすすめです。

次にエレンが解説してくれたのが、日本での販売は6月からのT-LOW。
タナ―グダスカスが開発した、ローロッカーのモデル。
全体に浅めのコンケーブとドームデッキにテーパー気味のレールから、癖がなくとても乗り易いスタンダードボードでした。
ボトム形状はとても浅いシングルコンケーブとフラットなテール周りになっています。
こちらもセンター付近は長いストレートとテール近くに短いストレートな部分を持つTWOステージロッカーシステムになっています。
1/16"厚めで選ばれた方が良さそうです。
ベーシックで乗り易いサーフボードならこのT-LOWです。

エレンが解説してくれたニューモデル4本の他に、もう1本デーンがデザインして発売が近そうなモデルがありましたが、これはまだ決定されていなく写真の公開は禁止になっていました。

ニューモデルの開発に才能があるデーンレイノルズ。
大きなファクトリー内のいたるところに彼がテストしたボードがあり、市販化までに多くのサーフボードをテストして完成させているようです。

テストボードはまずデーンが乗り、その感想をエレンがシェイパーに伝えて修正を行い、デーンとエレンが完成度を高め、次にケリーなど多くの契約プロがテスト後OKになると市販化されるようです。


一番下の弟とボードのピックアップに来ていたティムカラン。

